もはや説明は不要かもしれないが、「除夜の鐘ベンチプレス(通称:除夜ベン)」とは、一年の締めくくりに煩悩の数(108発)だけベンチでプレスする孤独な行事である。
約15年前の年末、個人的になんとなくノリで始めたのを毎年続けている。
地域によって「おせち料理」や「年越しそば」の風習に個性があるように、除夜ベンのやり方も人それぞれだ。
高重量で限界まで追い込む者、アップ程度の重量でサクッと煩悩を祓う者、缶ビールで一杯やりつつほろ酔い気分でバーベルを押し上げる者。目を閉じ脳内だけでプレスを繰り返し、さらには筋肥大さえ引き起こす者。
ベンチプレッサーの数だけ「除夜の鐘ベンチプレス」があると言っても過言ではない。これぞ多様性である。ベンチプレスにおけるダイバーシティである。
そして、僕の「除夜ベン」のルールはこうだ。
100キロを108発、できる限り少ないセット数でクリアすること。
シンプル。そこに派手さは不要だ。一人黙々と、バーベルと向き合ってこその、「行」である。
それでは手前味噌ではあるが、2019年除夜ベンの記録をここに記したいと思う。と言うか、人に見てもらうことを前提としてない、ただのメモである。
今日のベンチプレス
12月30日(月)11:50
体重?また忘れた。
アップ
60×10 うーん、どうでしょう。
110×7 んー、重ため。筋肉が寝ぼけてる。あと空腹。
140×3 腹減った!腹減った!ガス欠。マッスル燃料切れランプ。
150×1 試合形式。安定、軽め。交感神経が優位になってきた。
除夜の鐘ベンチ2019
100キロ×108発
数字は、セット数・レップ数(残り)。
①28(80)12:13 30上げたかったけど!昨年より7発多い。
②16(64)12:19 急失速!お腹が空いて力が出ない。昨年より4発少ない……。
③13(51)12:26 回復する気がしない。
④12(39)12:34 だめだこりゃ。
⑤11(28)12:40 逝ってよし。
待ちがあったので、ここで休憩。
戻ったら使用中だったので隣のシートが良いほうのベンチ台に移動。
⑥18(10)13:00 復活!インターバル20分で。シート柔らかし。
⑦10(0)余力残して、7セットで完遂!
一昨年(2017年)は単純な計算ミスで2発残してしまった教訓を活かし、暗算に頼らず電卓で計算した。何度見ても108発である。どう考えても完遂である。
今年の反省点は、空腹と睡眠不足。12ヶ月後は5セット以内でクリアしたい。
それでは、良いお年を。